今考える低層階物件の魅力

投資用マンションを購入する時に高層階の物件を購入するか、それとも、低層階の物件を購入するかで迷う方もいるでしょう。

一般的には高層階物件に人気があると言われていますが、低層階物件には高層階物件にはないメリットがあります。そこで、ここでは低層階マンションならではの魅力を取り上げてみました。

1.経済的なメリット

低層階物件のメリットとして、コストの低さが第一に挙げられます。物件の価格や税金の面で、低層階物件は高層階物件に比べて出費が減ります。

1-1.価格が安い

「タワーマンションや10階以上の高層マンションの部屋は高いから売れる」

特に居住用に購入する人は見晴らしが良く、高層に位置することでプレミア感が味わえることから、高い階の物件を購入する傾向にあるのです。

テレビのドラマでもタワーマンションの住人をテーマにしたものがあり、中には高層階の住人が低層階に住む住人よりも優位に立つ局面がいくども描かれました。

ドラマのシーンを逆手に取れば、同じ住所に住んでいるにもかかわらず、低層階の部屋は高層階のそれと比べて大幅に安い価格で買えることを意味します。

他人のマウントなどを気にしない、眺望などを気にしないのであれば、同じ建物内に住めて安く購入できる低層階の物件の方が、高層階の物件よりも金銭的なメリットを大きく享受できます。

賃貸用・投資用にマンションを購入したとしても、基本的に高層階と低層階でそれほど大きく家賃は変わりません。それでいて物件価格は2~3割ほど違うことも多々あるため、収益性を重視するのであれば、高層階よりも低層階を購入した方が良いこともあります。

コストパフォーマンスにこだわるのであれば、低層階物件の方が非常に魅力的です。

1-2.固定資産税が高層階よりも安い

マンションを購入・所有すれば、固定資産税が発生します。かつて、相続税の節税のためにタワーマンションが買い漁られた時期がありました。

タワーマンションの人気が過熱した理由、それは、マンションの市場価格と固定資産税評価額に大きな差があったからです。

5,000万円の相続税評価額に対し、1億円の市場価格が付くケースが多々見られました。価格差を利用して大幅に節税できるため、マンションを購入する人が殺到したのです。

しかし、最近の法改正により、高層階の物件の固定資産税は低層階の物件と比べて高く設定されるようになりました。

20階を基準に一つ上の階に上がるほど、固定資産税が0.5%分掛かるようになったのです。

そのため、30階建てのタワーマンションでは固定資産税が5%分追加され、逆に、10階建てであれば固定資産税は5%分減額されます。低層階の物件は税金面で優遇されるのです。

2.安全面の良さ

価格面だけではありません。安全面でも低層階物件に軍配が上がります。

2-1.落下事故の影響が軽微

ニュースで痛ましい事故として、マンションから子供が落下して怪我をした、亡くなったなどの報道が時折流れます。特に10階や20階からの落下事故では、生存は絶望的です。小さなお子さんがいる家庭では、親が目を離した隙にマンションのベランダから落下してしまうことがあり、一時たりとも目が離せません。

しかし低層階であれば、ある程度は落下時の衝撃を抑えることができます。もちろん、小さなお子さんから目を離せないことに変わりはありません。万が一にも事故が起きても、10階や15階から落下した時に比べて2階や3階からであれば、まだ生存の確率が上がります。

もちろん、お子さんだけではなく、大人が落下するケースもあります。

様々な落下事故のリスクを軽減できることが、低層階の物件に住むメリットの1つです。

2-2.いざという時に脱出しやすい

地震や火事などの災害時に強いのも、低層階の物件です。例えば、マンションで火災が発生した、もしくは、大型の地震に見舞われた時に、多くの人がマンションから急いで避難しようとするでしょう。

そんな時に20階や30階などの高層階に住んでいると、エレベーターや長い非常階段を利用して外に出なければいけないため、どうしても脱出に時間がかかってしまいます。

しかし低層階であれば、非常階段を降りてすぐに外に出られますし、場合によっては2階や3階のベランダからなら飛び降りでの速やかな避難が可能です。

建物に甚大な被害を与える地震や火災などの被害をそれほど受けずに済むことも、低層階物件の魅力の1つです。

2-3.災害の影響を受けにくい

脱出のしやすさだけではなく、災害時と災害後の影響を受けにくい点もメリットに挙げられます。

最近の高層マンションは免震構造などを取り入れていますが、あえて揺らして建物に被害を抑えるシステムになっています。そのため、高層階は建物を守るため、大きく揺れるような構造になっているのです。建物は無事でも室内の物が落下してしまう恐れがありますし、大地震の際に揺れが大きくなることでかえって恐怖を感じます。

しかし、低層階であれば揺れも少なく、室内の被害も軽微で済みます。それほど恐怖を感じることはないでしょう。

2019年、関東地方は2度の大型台風に襲われ、関東の高層マンションは大きな被害を受けました。
電気や水道がストップしたタワーマンションが多く、生活の利便性が大きく損なわれたのです。
災害の直後にエレベーターが使えなくなってしまうと、高層階の住人は不便さを強いられます。

しかし、低層階ではエレベーターを使わずに外に出られるため、それほどまでに不便さを感じないでしょう。
トイレが使えなくなっても近くの店で借りることはできますが、高層階に住む住人は不便さや苦痛を強いられるかもしれません。

3.利便性のメリット

低層階を選ぶ3つ目のポイントとして、建物自体の利便性の良さが挙げられます。大きく分けてマンションの出入りが便利であること、近所づきあいが容易であることです。

3-1.マンションの出入りが便利

低層階の物件は、とにかく高層階よりも出入りがスムーズであることが大きなメリットに数えられます。

高層階の物件は人気がありますが、実際に住んでみると朝の通勤ラッシュ時にエレベーターに人が殺到し、なかなか外に出られないことがあるなど、不便さを感じることが多い様子です。エレベーターの乗降で5分から10分も待たされてしまうケースも多々あるのです。

しかし、低層階では階段ですぐに外に出られますから、混雑に遭いません。駅まで徒歩5分以内のマンションに住んだとしても、マンションから外に出るのに10分もかかってしまっては、徒歩15分のマンションに住んでいるのと何ら変わりがありません。

実際の「ドアTOドア」に要する時間で考えてみると、高層マンションの上階は意外と不便です。

スムーズに外に出ることができる低層階マンションは、時間的に大きなメリットがあります。

3-2.戸数が少なく、近所付き合いが出来る

ここでは高層マンションの低層階ではなく、低層地域に建てられたマンションの例を挙げたいと思います。

そのような低層マンションは戸数が少ないため、濃密な近所づきあいを保つことができます。

近所付き合いが深まれば、不在時に荷物を受け取ってもらう、子供を預かってもらう、ペットを預かってもらいやすくなります。近所付き合いが少ない高層マンションよりも、助け合いで豊かな生活が過ごせるようになるのです。

昨今では近所付き合いは避けられがちですが、それでも隣の部屋の住人と仲良くなれば、いざという時に安心できるものです。戸数が少なければ管理組合の会合で顔を合わせる機会が増え、濃密な人間関係が築けるでしょう。

低層階マンションには、低層階の物件ならではの数々のメリットが存在するのです。

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