孤独死保険は今後加入必須!?その保険内容は

日本は世界でも屈指の長寿大国です。それと同時に少子高齢化が進んでおり、入居者を選ぶ際には若者や学生といった20代・30代の方ではなく、60代・70代の方を選ぶことも視野に入っています。

安定した入居者を確保していくためには、高齢者も入居者のターゲットとしてみていく必要があるのです。

しかし、どうしても20代・30代の若くて健康な方と比べて、60代以上の方は健康面に不安があったり、病気を抱えていたりして、孤独死の発生率が上昇します。
孤独死があればその物件は事故物件となり、収益面にも大きく影響します。

そこで、孤独死へのリスク対策として最近注目されているのが、孤独死保険です。

ここでは、孤独死保険の内容と選び方についてお伝えします。

1.孤独死保険には家主加入型と入居者加入型がある

まず、孤独死保険には2種類あり、家主自身が加入するものと入居者に加入してもらうものがあることを知っておきましょう。

具体的にどういった違いがあるのでしょうか。

1-1.家主加入型の特徴

家主加入型の孤独死保険は、家主が任意で加入することになります。

保険の内容として、入居者が孤独死して家賃が支払われなくなった場合や孤独死によって収益が減った場合の家賃保証、事故物件になってしまった場合の清掃費用や残された家電や家具などの処分費用などが含まれています。
家主が自分で加入することになるため、自分の物件の状況や入居者に合わせたプランを選びやすいのが特徴だと言えます。

最近では家主加入型の孤独死保険を提供する保険会社の数も増えており、20社以上あると言われています。
それだけ孤独死保険の需要が高まっていることの表れだと言えるでしょう。

1-2.入居者加入型の特徴

入居者加入型の孤独死保険もあります。

これは入居者と賃貸契約を結んだ後、入居時に入居者の費用で加入してもらう保険です。
一般的には入居時に加入してもらう保険には火災保険がありますが、火災保険のオプションとしてこういった入居者加入型孤独死保険をつけるケースが最近では増えているのです。

この保険が何に使われるかと言うと、主に入居者が亡くなった場合の家財の処分です。
もし、孤独死した際に部屋の中に家具や家電が残されていれば、それらの処分費用で10万円程度のお金が必要になることもあります。

一般的には孤独死が起きた場合、家財の処分費用は遺族が負担することになりますが、孤独死をする方の中には親族と連絡が取れない人が大半です。身分的にも社会的にも孤独である人が多いのです。

そういった時のリスクを補うために、火災保険の中の家財保険のオプションとして入居者加入型孤独死保険があるのです。

サポート内容はあまり手厚くないのですが、その分保険料も安いです。高齢入居者の場合は家主側の補償になるケースもでてくるでしょう。

2.孤独死保険のサポート内容

一般的に扱われる孤独死保険は、大家加入型の孤独死保険です。概要については先ほど触れましたが、詳しい内容をここではご説明します。

2-1.家賃損失分の保証

まず、最大の保証は、家賃を喪失した分の補填です。

例えば、孤独死に至るまでの2ヵ月間に家賃が入らず、全く連絡が取れないので部屋の中に入ってみたら入居者が亡くなっていた、などのケースがあります。
こういった場合は家賃が3ヵ月分支払われていないことになりますので、期間分の家賃を保険から受け取ることが可能です。

さらに考慮しなければならないのが、孤独死発生による空室期間の家賃保証です。
孤独死が発生してしまえば、一般的には心理的瑕疵物件として次の入居者に対して告知する義務を負います。

最近では部屋の中での孤独死を取り上げるサイトが増えてきたため、自分が住む部屋で人が死んだことが多くの人に知れ渡ってしまうのです。

そのおかげで、なかなか入居者が決まらないことがあります。もし、遺体が長期間発見されなければ、リフォームやリノベーションを行わない限りは衛生面に大きな問題が生じ、人に貸すことができません。

収入が減るだけではなく、リフォームやリノベーションの費用もかかってしまうのです。
そういったマイナスを補うために、孤独死保険が使われます。

孤独死保険に入っていれば、退去期間と保全工事が完了するまでの間、そして、新しく入居者が決まるまでの一定期間の家賃を保証します。

大変心強い保険だと言えるでしょう。

2-2.原状回復費用の保証

次は原状回復費用の保証です。

仮に孤独死が発生したとしても、冬は気温が低いため遺体が腐敗しにくく、しかも、死後から短期で見つかればそれほど大事に至りません。

しかし、気温が高い夏に入院もしないまま孤独死し、長期間死亡が確認されなければ、遺体が腐敗して部屋の中に血液や体液が滲み出てしまうことがあります。

壁や床にそういったシミが残った部屋に住みたい人はほぼいないでしょう。
また、体液や血液が残っていると、そこからウイルス性の病原菌が発生し、衛生面にも大きな問題が生じます。

そのため、壁紙や床をすべて交換して綺麗な状態にしない限り、人に貸すことは到底できません。

原状回復のための費用を負担してくれるのが、孤独死保険です。
場合によっては床やクロスの張り替えだけでも何十万円もかかることがあります。それは大家にとっては非常に大きな負担でしょう。

しかし、孤独死保険に入っていれば、そのリスクをカバーできるのです。

2-3.遺品整理費用の保証

遺品を整理するための保証も孤独死保険が賄います。
孤独死保険に入っていれば、大型の家具や家電を処分する際の費用も自分で支払う必要がありません。

3.孤独死保険を選ぶポイント

さて、孤独死保険を選ぶ際はどういったポイントを押さえておけば良いのでしょうか。

3つのポイントをお伝えします。

3-1.家賃をどこまで保証するのか

まずは家賃保証の範囲です。保険によって保証の範囲は異なりますし、支払う毎月の保険金も家賃収入で変わります。

空室が発生した場合は何ヶ月分の家賃を保証してくれるかなどの、内容で保険金の支払額が変わります。不安がある場合はできるだけ保証期間が長い保険を選ぶようにしましょう。

3-2.入居者が家以外で亡くなった時の保証はあるのか

入居者が部屋の中で亡くなった場合だけではなく、病院に入院して亡くなってしまった場合でも家賃保証が付くものもあります。

入院しても賃貸契約をそこで終わらせることはできません。ただし、入院が長期に及んで再度部屋に戻って生活できるとは限りませんし、収入がなくなって家賃が払えないこともあります。

その保証がつくのか、しっかり確認しておきましょう。

3-3.加入条件はどうなっているのか

加入条件もチェックしておきましょう。
家主型孤独死保険の場合、基本的にアパートやマンションで1棟ずつ、そして、保有物件の全てで同時に入ることが必要です。

そして、保険料は家賃収入によって変わります。
小規模の物件では保険に入れないこともあるのです。

孤独死保険自体を提供する保険会社が増えています。
様々な保険会社に話を聞き、自分に合ったものを選びましょう。

 

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